グレーシアの殺虫効果は長期間続き、約2週間害虫の加害を防ぎます。
「効果の持続性」も殺虫剤に求められる重要な性能のひとつです。薬剤の効果が長く続けば、その分薬剤散布スケジュールの自由度が高まり、忙しい生産者皆様の作業工程の合理化に貢献することができるからです。
グレーシア乳剤の場合、殺虫効果は約2週間持続することが各種試験で確認できています。下の2つの試験では、ハスモンヨトウ・ミナミキイロアザミウマに対しての殺虫効果の持続期間を調査しました。
ハスモンヨトウに対する
効果の持続性
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2012年 日産化学生物科学研究所
- 試験方法:鉢植えキャベツ切り取り法
- 供試虫:ハスモンヨトウ3齢幼虫 調査:放虫6日後 5頭4連制
ハスモンヨトウの3齢幼虫を対象に効果の持続性試験を実施しました。グレーシア乳剤と2種の対照殺虫剤を上記の倍数に希釈、希釈液をキャベツに散布しグラフの日数ごとに葉を切り取ってハスモンヨトウの3齢幼虫に与え、各々6日後に調査したものです。
グレーシア乳剤は散布14日後までの放虫で苦悶死虫率100%を維持しました。この試験は1例ですが、ハスモンヨトウやコナガなどチョウ目害虫に対してグレーシア乳剤の殺虫効果は約2週間持続することを確認しています。
ミナミキイロアザミウマに対する
効果の持続性
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日植防委託試験(2015年宮崎)
●定植:2014年12月11日 ●散布:2015年2月17日 ●散布量:310L/10a ●1区14株3連制 ●調査方法:各区中央10株当たり中位2葉(計20葉/区)の成幼虫数を調査。
上の試験は、2015年宮崎県で実施いただいた日植防委託試験の結果です。ミナミキイロアザミウマに対する効果を、グレーシア乳剤と対照殺虫剤・無処理とで比較したものです。
この試験でグレーシア乳剤は処理14日たっても害虫の発生をしっかり抑えています。
そのことは無処理区に比べて寄生虫数が著しく少ないことから分かります(無処理区は「薬剤を処理しなかった場合の寄生虫数」を表しています)。
この試験は1例ですが、ミナミキイロアザミウマなどアザミウマ類に対してグレーシア乳剤の殺虫効果は約2週間持続することを確認しています。
次の薬剤を散布するローテーションの目安として下さい。