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  • 中期剤シリーズ:アレイル/登録内容
茎葉処理剤なのに、“根”からも作用!

アレイル

水稲用中後期除草剤

2023年1月現在

適用雑草と使用方法

◆稲発酵粗飼料(WCS)生産・給与マニュアル記載済

作物名 適用雑草 使用時期 使用量 使用方法 総使用回数
薬量 希釈水量
移植水稲
  • 一年生雑草 及び
  • 多年生広葉雑草
移植後20日~ノビエ5葉期
収穫45日前まで

※出穂始期15日前まで

500㎖/10a 通常散布
50~100L/10a
少量散布
25~50L/10a
湛水散布
又は
落水散布
  • 本剤:1回
  • ハロスルフロンメチル剤:2回以内
  • メタゾスルフロン剤:2回以内
直播水稲
  • 一年生雑草 及び
  • ホタルイ
  • ウリカワ
  • ミズガヤツリ
  • ヒルムシロ
  • セリ
稲4葉期~ノビエ5葉期
収穫45日前まで

※出穂始期15日前まで

100L/10a

※薬害の恐れがあるので、必ず散布適期を守って散布してください。

■アレイルSCの使用上の注意事項

◇効果・薬害等の注意
  • 散布当日に使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
  • 使用前に容器をよく振ってください。
  • 薬害のおそれがあるので、出穂始期の15日前までに散布してください。
  • 薬害のおそれがあるので展着剤は加用しないでください。
  • 有機リン系殺虫剤との混用及び7日以内の近接散布は、薬害のおそれがあるのでさけてください。
  • 散布する前に水の出入りをとめ、まきむらのないように均一に散布してください。
  • 散布後1時間未満の降雨は効果を低下させることがあるので、天候を良く見極めてから散布してください。散布後7日間は降雨の有無にかかわらず落水、かけ流しはしないでください。
  • 以下の水田では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
    1. ①砂質土壌の水田及び漏水の激しい水田(減水深2cm/日以上)
    2. ②軟弱な苗を移植した水田
    3. ③極端な浅植の水田及び植付け不良で根が田面に露出している水田
  • 本剤は生育期に入った雑草に効果があるが、特に多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出るので必ず適期に散布してください。ホタルイは花茎20cmまで、ウリカワ、ヘラオモダカは6葉期まで、ミズガヤツリは草丈25cmまで、セリは増殖期まで、ヒルムシロは発生盛期まで、コウキヤガラは草丈90cmまで、オモダカは矢尻葉3葉期まで、クログワイは草丈70cmまで、シズイは草丈60㎝まで、クサネム(一年生雑草)は草丈50cmまでが本剤の散布適期です。
  • 薬害のおそれがあるので重複散布はさけてください。
  • 少量散布(25~50L/10a)の場合は、専用ノズルを使用してください。
  • 直播水稲に使用する場合は、薬害をさけるため稲の4葉期以降に使用し、稲の根が露出している時の使用はさけてください。
  • 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意してください。
  • 本剤散布後の田面水を他作物に灌水しないでください。
  • いぐさの栽培予定水田では本剤を使用しないでください。
  • 水稲以外の作物にかかると薬害が生じるおそれがあるので、周辺作物にかからないように十分注意してください。特に、周辺にあぶらな科作物、なす、ほうれんそう、えんどうまめ、さやえんどう、実えんどうがある場合には散布をさけてください。それ以外の作物であっても、飛散のおそれがある場合には散布を控えてください。
  • 使用後は、散布器、タンク、ホース、ノズル内に薬液が残らないよう十分に洗浄し、他の用途に使用する場合には薬害の原因にならないように注意してください。ただし、使用した器具をあぶらな科作物、なす、ほうれんそう、えんどうまめ、さやえんどう、実えんどうの散布には使用しないでください。また、洗浄液は、河川等に流さず適切に処理してください。
  • 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないよう注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
◇安全使用上の注意
  • 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
  • ◇魚毒性等

    水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。散布後は水管理に注意してください。使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。

■アレイルSCのご使用にあたって

使用時期は、移植後20日~出穂始期15日前(収穫45日前)です。

アレイルSCのご使用にあたって

◎アレイルSCを効果的に使用するために、以下の点に注意してください。

  • 出穂始期の15日前を過ぎてからの使用は、出穂や収量に影響を及ぼすおそれがあるので使用をさけてください。
  • 薬害のおそれがあるので展着剤の加用や重複散布はさけてください。
  • 水稲以外の作物にかかると薬害が生じるおそれがあるので、周辺作物にかからないように十分注意してください。特に、周辺にあぶらな科作物、なす、ほうれんそう、えんどうまめ、さやえんどう、実えんどうがある場合には散布をさけてください。それ以外の作物であっても、飛散のおそれがある場合には散布を控えてください。
  • 使用後は、散布器、タンク、ホース、ノズル内に薬液が残らないよう十分に洗浄し、他の用途に使用する場合には薬害の原因にならないように注意してください。ただし、使用した器具をあぶらな科作物、なす、ほうれんそう、えんどうまめ、さやえんどう、実えんどうの散布には使用しないでください。また、洗浄液は、河川等に流さず適切に処理してください。

■散布器具の洗浄方法

◎タンクに薬液が残らないよう使いきることを基本にしてください。

◎あぶらな科作物、なす、ほうれんそう、えんどうまめ、さやえんどう、実えんどうに、アレイルSCを散布した器具を使用しないでください。

〈洗浄手順〉

(1000ℓタンク、希釈水量100ℓ/10aの場合)
  1. 残った薬液は完全に排出してください。※1
  2. ドレインを開けた状態でタンクの内部を100ℓの流水でていねいに洗い流してください。
  3. タンクに水500ℓを貯め、家庭用洗剤※2を加えて5分間循環後、散布ホースから100ℓを排出し、残液をドレインから排出してください。
  4. ドレインを開けた状態で、タンクの内部を泡が切れるまで100ℓの流水でていねいに洗い流してください。
  5. タンクに水300ℓを貯め、散布ホースから100ℓを排出し残液をドレインから排出してください。
  6. 散布器具、ホース、ノズルの外側も十分洗浄してください。
(希釈水量25~50ℓ/10aの場合)
  • 2、4のタンクの洗浄水は2倍量にしてください(1000ℓタンクでは200ℓ)。
  • 3、5の散布ホースからの排水は、タンク容量に関わらず100ℓにしてください。

※1:薬液は河川、排水溝などへ流さないでください。※2:ラベルを確認の上、適量を加えてください。

■各種雑草の散布適期

雑草名 散布適期
ノビエ 5葉期まで
ホタルイ 花茎10㎝まで*1
ミズガヤツリ 草丈25㎝まで
ウリカワ 6葉期まで
ヘラオモダカ
セリ 増殖期まで
ヒルムシロ 発生盛期まで
オモダカ 矢尻葉3葉期まで
コウキヤガラ 草丈50㎝まで*2
クログワイ
シズイ
クサネム 草丈50㎝まで

*1:登録はホタルイ花茎20cmまでですが、安定した効果のため10cmまでの使用をおすすめします。
*2:登録はコウキヤガラ草丈90㎝まで、クログワイ草丈70㎝まで、シズイ草丈60㎝までですが、安定した効果のため50㎝までの使用をおすすめします。