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製品紹介

みかんなどにつく広範囲の害虫に有効な殺虫剤。
日産ミクロデナポン水和剤85

  • 分類:殺虫剤
  • 性状:類白色水和性粉末 5μm以下
  • 登録番号:農林水産省登録第 5129号
  • 人畜毒性:医薬用外劇物
  • 有効成分:NAC85.0%
  • 包装:500g

【特長】

●接触効果を示し、比較的残効性の長いカーバメート系の殺虫剤です。
●コアオハナムグリ(みかん)、コナカイガラムシ、ハマキムシ(日本なし)など、広範囲の害虫に有効です。
●りんごの摘果剤としても使用できます。

【使用方法】

 表は横にスクロールしてご覧頂けます。

適用作物 使用目的 適用病害虫 使用時期 使用量又は
希釈倍数
液量 使用回数 使用方法
日本なし  アブラムシ類 収穫60日前まで 1000~2000倍 200~700㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
りんご  摘果 満開後1~4週間 1200倍 200~700㍑/10a 本剤:2回以内 NAC:2回以内 散布
日本なし  ナシグンバイ 収穫60日前まで 1000~2000倍 200~700㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
日本なし  クワコナカイガラムシ 収穫60日前まで 1000~1500倍 200~700㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
日本なし  シンクイムシ類 収穫60日前まで 1200倍 200~700㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
日本なし  ナシミハバチ 収穫60日前まで 1200倍 200~700㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
日本なし  ナシチビガ 収穫60日前まで 1000倍 200~700㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
みかん  ミカンナガタマムシ 収穫21日前まで 1700倍 200~700㍑/10a 本剤:4回以内 NAC:4回以内 散布
みかん  コアオハナムグリ 収穫21日前まで 1300~1700倍 200~700㍑/10a 本剤:4回以内 NAC:4回以内 散布
みかん  アブラムシ類 収穫21日前まで 1000倍 200~700㍑/10a 本剤:4回以内 NAC:4回以内 散布
みかん  ハマキムシ類 収穫21日前まで 1000倍 200~700㍑/10a 本剤:4回以内 NAC:4回以内 散布
キャベツ  ヨトウムシ 収穫21日前まで 1000倍 100~300㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
キャベツ  アオムシ 収穫21日前まで 1000倍 100~300㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
キャベツ  ハスモンヨトウ 収穫21日前まで 1000倍 100~300㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
ばれいしょ  ヨトウムシ 収穫7日前まで 800~1000倍 100~300㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
ばれいしょ  オオニジュウヤホシテントウ 収穫7日前まで 800~1000倍 100~300㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布
ばれいしょ  ハスモンヨトウ 収穫7日前まで 800~1000倍 100~300㍑/10a 本剤:3回以内 NAC:3回以内 散布

効果・薬害等の注意
●本剤の所定量に少量の水を加えて糊状にねり、のち所要量の水を加え十分かきまぜて散布液を調製してください。
●散布液調製後はできるだけ速やかに散布してください。
●本剤使用の際は展着剤を加用すると効果的です。 
●石灰硫黄合剤、ボルドー液等アルカリ性薬剤との混用はさけてください。
●本剤を摘果剤として使用する場合は、次の事項に注意してください。
①本剤を摘果剤として使用する場合において、下記品種以外の品種に対してはじめて使用する時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けるか、自ら事前に薬効及び薬害を確認した上で使用してください。
(効果の確認されている品種)
旭、祝、印度、王林、きおう、紅玉、国光、さんさ、シナノスイート、シナノゴールド、ジョナゴールド、千秋、つがる、ハックナイン、ふじ、北斗、むつ、陽光、ひろさきふじ、トキ、昂林、ぐんま名月
②本剤の摘果効果は、りんごの品種によりやや異なり、デリシャス系統、秋映、北紅、世界一では過剰摘果となることがあるので使用はさし控えてください。
③若木及び成木でも樹勢の弱い樹や自然落果の多い樹では使用をさし控えてください。
④上記の使用は予備摘果を目的としています。    
⑤NACを含む農薬のりんごに対する摘果剤としての使用は2回以内ですが、1回散布でも効果が認められています。
⑥品種、樹齢、栄養状況、前年収穫量、剪定、着花程度、および天候等の多くの要件が摘果の効果に影響するので、着果状況や中心果の横径等をよく観察し、各地域の指導に基づいた適切な時期に散布してください。
●誤ってほうれんそうに使用することのないよう注意してください。 
●ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。
①ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
②受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用を避けてください。
③関係機関(都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等)に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めてください。
●蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
●本剤を大型散布機で使用する場合は、各散布機種の散布基準に従って実施してください。
●散布の際はマスク、手袋などをして散布液を吸い込んだり、浴びたりしないように注意し、作業後は顔、手足など皮膚の露出部を石けんでよく洗い、うがいをしてください。

安全使用上の注意
●医薬用外劇物。取扱いには十分注意してください。万一中毒を感じた場合、あるいは誤って飲み込んだ場合には、多量の水を飲ませるなどして胃の中のものを吐き出させ、安静にして直ちに医師の手当を受けてください。解毒法としては、硫酸アトロピン製剤の投与が有効です。

魚毒性等
水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。