どうする!効きづらくなったハダニ。 スターマイトに期待高まる。
新規殺ダニ成分が、ハダニの作用点までしっかり届く
「スターマイトフロアブル」。その秘密に迫ります。
効きづらくなった薬剤に不満続出
「ハダニに効きづらくなった…29%」。これはリンゴ農家100軒へのアンケート調査※で得た殺ダニ剤への不満だ。さらに「卵・幼虫・成虫で効かないものがある…23%」、「ハダニがすぐ再発する…18%」など、「効きにくい」との声は半数にも上った。ハダニが難防除とされる要因にはまず「抵抗性」が挙げられる。殺ダニ剤でハダニを防除しても、しばらくするとその薬剤に対しハダニが抵抗性を獲得してしまうのだ。さらに、ハダニは様々な生育ステージが混在して発生することも要因の一つとなる。成虫を防除できても卵が生き残って孵化したり、幼虫に効かなかったりする場合があるためだ。こうしたハダニと薬剤との攻防の中で、農家の不満は高まってきている。
ポイントは「作用点に成分がしっかり届く」こと
ハダニが薬剤に対し抵抗性を獲得する仕組みは二つ。一つは薬剤を解毒代謝するハダニの「代謝」能力の増大。そして、薬剤がハダニ体内で作用する「作用点」の薬剤感受性の低下。それらに対し、『スターマイトフロアブル』の主成分となる新規殺ダニ成分「シエノピラフェン」は、抵抗性ハダニに対しても作用点までしっかり届き、そのユニークな作用性で効果を発揮する。それは次の実験グラフから見てもわかる。あるナミハダニに効果を示さない左の殺ダニ剤Aに薬剤を代謝する酵素阻害剤を加えることで効果が改善されたのに対し、右の「シエノピラフェン」は代謝酵素阻害剤なしでも効果に差異が見られない。つまり、殺ダニ剤Aはこのハダニに代謝すなわち無毒化されているため効かなくなっているのに対し、『スターマイトフロアブル』は作用点にしっかり届いているという訳だ。
届いた活性成分がしっかり作用する
作用点に届いた活性成分がしっかり作用する理由は、次に示すユニークな作用性による。生物が生きるためのエネルギーは、細胞一つひとつの中にあるミトコンドリア内で常に生み出されている。「シエノピラフェン」は、このハダニ細胞内のミトコンドリアにある「電子伝達系複合体Ⅱ」に届き、その機能を強く阻害する働きを持っている。
ハダニの細胞内にあるミトコンドリアに活性成分が浸透。 | 作用点(ミトコンドリアにある「電子伝達系複合体II)にしっかり届きます。 |
成虫、幼虫、卵まで、全ステージに効果を発揮
「シエノピラフェン」のもう一つの特長は、成虫から幼虫、卵にいたるまで、ハダニのあらゆるステージに優れた効果を示すことである。一般的には、生育ステージの中でも卵の防除は難しいとされてきたが、「シエノピラフェン」はこの卵の作用点へもしっかり届き、優れた殺卵効果を発揮する。
有用昆虫や天敵、人畜への高い安全性も確認
さらに農家にとって心配なのは、安全性。『スターマイトフロアブル』は高い選択性により、ミツバチなどの有用昆虫やハダニの天敵などに対して影響が極めて小さいことが確認されている。また人畜への安全性も高く、普通物に分類されている。高品位な作物を安定して生産していくためにも、今後欠かせないパートナーとなることだろう。